「写真と民俗学 内藤正敏のめくるめく東北」─吉祥寺美術館
吉祥寺美術館で「写真と民俗学 内藤正敏のめくるめく東北」という企画展を見た。
1938年生まれの内藤氏は、写真家であると同時に東北の民間信仰などを研究する民俗学者でもあるとのことだ。チラシ情報によると、なんでも大学の専攻は化学だったとか。そのせいか、最初は宇宙や生命が写真のテーマだったのだが、25歳の時に出羽湯殿山の注連寺で鉄門海上人の即身仏に出会い、衝撃を受け、修験道への興味を深めたという。
と、さもわかったように写し書きしているが、実はちんぷんかんぷんである。即身仏とは何か。修験道とは何か。
ネットで調べてみると、即身仏とは、ひとことで言えばミイラらしいが、言わばミイラ化した仏として祀られることを目的にした最も過酷な修行らしい。修行僧はまず食事を断ち、自らの肉体の脂肪や水分を削ぎ落とし、腐りにくい体を作っていく。その後、土に掘られた穴の中に入って絶命するまでお経を読み続けるのだという。
修験道(しゅげんどう)とは平安時代に広く信仰されるようになった日本独特の宗教らしい。日本古来の山岳信仰がベースで、仏教など他の宗教・信仰の影響を受け、それらの諸要素が習合して形成されたようだ。山に籠もって厳しい修行を積み、超自然的な霊力を得て、衆生の救済を目指すらしい。この山岳修行者が山伏なのだという。
以上はネットで検索して得た情報なので、もしかしたら間違いがあるかもしれない。申し訳ない。
修験道という宗教の存在も即身仏信仰も知らなかった。確かに、ミイラ化した仏の写真は衝撃的だった。
今回の展示会では、武蔵野市の友好都市である岩手県遠野市、山形県酒田市に取材した内藤氏の作品が中心に紹介されていた。
内藤ワールドはなかなか言葉で表現するのが難しい。「私にとって、写真がモノの本質を幻視できる呪具であるとすれば、民俗学は見えない世界を視るための“もう一つのカメラ”だ」というチラシに書かれた内藤氏の言葉はあまりにも深い。
この企画展はきょう8日が最終日。入場料は例によって嬉しい100円だ。
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