久々の名画座─橋口亮輔監督特集
先日早稲田松竹で久しぶりに映画を見た。橋口亮輔監督特集で、「ぐるりのこと。」と「ハッシュ!」の2本立てだった。
「ぐるりのこと。」は、リリー・フランキーさんと木村多江さんが夫婦役で、子供を亡くして心を病んだ妻と、その妻をやさしく支える夫の10年の夫婦の歴史を描いたものだった。「ハッシュ!」は、田辺誠一さんと高橋和也さんが演じるゲイのカップルと、片岡礼子さん演じる子供を欲しがる孤独な女性の3人の不思議な関係を描いたものだった。両方とも、生きること、家族、人とのつながり、幸せなどについて考えさせられる作品だった。
リリーさんは演じている感じが全くなく自然で、言葉少なく不器用ながらも妻を深く思う気持ちが全身からにじみ出ていた。才能豊かな人だと改めて思った。田辺さんと高橋さんの男性2人のラブシーンはなかなかインパクトがあった。
才能豊かと言えば、監督の橋口亮輔さんも、両作品で原作、脚本から編集まですべて1人でこなしていらっしゃるすごい方だ。監督の作品を見たのは初めてだったが、上映中一度も時間を気にしなかった。観客をひきつける力のある作品だった。
学生の頃は名画座で2本、3本立ての映画をよく見たものだが、今はそういう映画館が少なくなった。トシをとり長時間椅子に座っているのも辛くなった。5時間近くも座っていたのは何年ぶりだろう。思っていたより疲れずほっとしたが、立ち上がってからしばらくは歩行のリズムがちょっとおかしかった。
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