2006年12月26日 (火)

愛すべき上司

 遅刻してきた隣のセクションの部長と部下のやりとり。

 部長:「いやー、電車が遅れちゃってさ」。

 部下:(仕事の手を止めず超事務的に)「そうなんですかあ」。

 部長:「あ、違った。電車『に』遅れたんだ」。

 一瞬みな沈黙。そして脱力。部長、うまいなあ。これで周囲は許してしまった。

| コメント (0)

2006年12月24日 (日)

「公園小銭入れ」にもこだわる「サロネーゼ」?

 久々に美容院に行った。パーマの間、雑誌を読むのも楽しみの1つだ。普段は絶対に読まない雑誌にも手が伸びる。小さな子供のいる比較的裕福でおしゃれな専業主婦ママをターゲットにしたぶ厚い月刊誌を膝の上で広げた(店の人がそれを自分の席に置いてくれたのだ)。そこで、「サロネーゼ」と「公園小銭入れ」という言葉を学んだ。

「サロネーゼ」とは、自宅で料理やフラワーアレンジメント等の教室(サロン)を開いている既婚女性を指すらしい。雑誌では、ホームパーティでのもてなし方が特集され、「サロネーゼ」の皆さんの極意が紹介されていた。「ソムリネーヌ」なる言葉も発見。これは女性のソムリエを意味するらしい。パーティのホスト側はソムリエーヌのファッションをお手本にするといいのだそうだ。

また「公園小銭入れ」とは、子供を公園で遊ばせる時にポケットに入れておける小さな小銭入れのことだ。かわいらしいデザインのものから外国の有名ブランド品まで、いくつか紹介されていた。

 自分と全く縁のない世界の存在に新鮮さを覚えると同時にため息ももれた。何より、毎回このぶ厚くて重い雑誌を書店から自宅まで持って帰る体力がある読者はすごいと思ったのだが、よく考えてみると、買い物袋と一緒に本をぶら下げて帰るような生活をしている人は、おそらく読者層にはいないのだろう。移動はだいたい車。買い物も週末にご主人の運転かお取り寄せだろうか。

| コメント (0)

2006年11月10日 (金)

ペンギンのひよこ

 「おお、ペンギンのひよこか」─―ムードメーカーの部長のこの一言で周囲の空気が一瞬固まり、次の瞬間爆笑で溶解した。若手社員の机上にあったペンギンのヒナの写真を指しての発言だった。

 ひよこと言えば、ぽわぽわした黄色い毛につつまれてピーピー鳴くニワトリのヒナを連想する。写真のペンギンも明るい灰色の細い毛につつまれており、いかにも柔らかそうなところは黄色いひよこと共通している。まだ地肌が見えるところがまた愛らしい。

 ペンギンのひよこはないだろう。まったく部長は面白い発言で皆を楽しませてくれるよなあと思っていたのだが、念のため辞書で「ひよこ」を引くと、「鳥の子、特にニワトリの子。ひな」とある。つまり部長の発言は間違いではなかったことになる。「ひよこはニワトリの子だろーに」と一瞬部長をあざ笑った自分がはずかしくなった。

 でも、わがセクションでは全員が笑っていた。みな20代後半~30代前半の男性社員だ。少なくとも彼らは「ペンギンのひよこ」に違和感を抱いたわけだ。当の部長はきょとんとしていた。なぜ笑われるのかわからないといった様子だったが。部長、すまん。

| コメント (0)

2006年11月 3日 (金)

「くさされている」とは?

 新聞である都道府県が最近「くさされている」という表現を目にした。「くさされる」という言葉に出会ったのは初めて。その耳慣れなさに何となく違和感を感じ、間違いじゃなかろうかと疑心を抱きつつ辞書を引くと、「くさされる」は見あたらず、「くさす」(腐す)という単語があった。「(悪意を持って)悪く言う。けなす」とある。「人をくさしてばかりいる」という例文が載っている。この受身形か。「性根のくさった奴」とか「怒鳴られたからってそうくさるなよ」といった「くさる」の使い方があることから考えると、「くさす」はその目的語をくさった状態にする、つまり悪く言うということか。

| コメント (0) | トラックバック (0)